World Cup 2010 ２０日目　準々決勝 激突

オランダ対ブラジル

• 2-1
  　優勝候補同士の決勝戦と言ってもおかしくないような対決です。開始早々ブラジルがロビーニョの素晴らしい飛び出しとセンターサークル付近からのバツグンのスルーパス一本で先制、まさかの先制点が早く入った。ブラジルの凄い安定感が目立ち、これはかなり今回のブラジルは守備も攻撃もまとまっていて強いぞ！と普通に感じた。しかし早く点が入ったことで結構動きのある試合、ファールもやや多かったしカードも欲で多様に思う。主審の日本人西村さんも大変だったろうと思うが、つい先日ナビスコを裁いていた人が南アフリカの地でこんな凄い試合を裁いているのがとても不思議に思えたのは言うまでもない。
  　そんな試合だったが、後半すぐオランダが追いつくとブラジルガ焦ってた。あんなに安定していたのに焦りだしてる。そんな焦っているブラジルの隙をセットプレーでまさかのスナイデルがヘッドで流し込み逆転！こうなるとブラジルガテンパって居るのが良く解る。早く点を取らなければ行けないから攻撃に焦る、審判の判定にも不服が増える、相手のボールを奪うべくかなり熱くなってる。そんなまさかのフェリペメロがなんでそんな事を？と言うような悪質なファールというかスパイクで相手を踏み付けるというような行為で一発レッド。これでおそらく勝負はついていた、焦るブラジルを必死にいなしたりかわしたり防いだりでオランダが上手く逃げ切った。数的優位になったオランダに自滅したブラジルが勝てる要素はなかったかな？　それにしてもあんなにすごいブラジルがビハインドになると一気に焦り、退場者が出たらもう前半のようなチームではなくなっていた。凄い完璧だったのが少しの要素で崩壊した。チームというか、試合というかサッカーという競技は難しくわからないものだとつくづく感じる。今回大会のブラジルは凄いと思った反面すこし精神的な物がおかしかったのかな？グループリーグでのカカがつまらないことで退場したり、今日も１点ビハインドで後半残りわずかなのにやけに審判の判定に文句を言って無駄ない時間を過ごしたり。すこし良い意味でのブラジルらしさ強豪の姿ではなく悪い意味での南米らしさが垣間見えたように思えた。
  　しかし、それでも世界ランク１位対４位の超強豪対決のレベルは今回大会最高峰に近い物であり、見応えも十分な試合だった。レベルの高い準々決勝、これがベスト８同士の争いなのだと感じた。このレベルの試合に勝利できるチームがベスト４に上れる。日本代表が目指したベスト４への道はこれだ、この様な高レベルの試合を物に出来るようにならないとやはり難しいと思いますね。岡田監督が帰国後の会見で言っていたが、このレベルの真剣勝負を普段からやれば伸びると・・・やはり国際試合を、真剣勝負が常に出来る環境がないと目標達成は厳しそうですね。

ウルグアイ対ガーナ

• 1-1（PK4-2）
  　南米の名門ウルグアイ対アフリカの新勢力ガーナ、先に行われたオランダブラジル戦がかすむほどの熱い試合でした。両チームの１得点ずつは両方とも素晴らしいシュート、直接FKもついに決まったりとかなり面白かった。延長終了間際のスアレスがまさかのハンドでゴールを守り一発退場を受けるもそのPKをガーナのギャンがキシリア様に渡す壺に夢中だったのかインステップシュートがゴールマウスに弾かれまさかの失敗。そのまま試合は引き分けで終えてしまい日本対パラグアイ以来の今大会二度目のPK決着へ・・・・・。延長終了間際間際のPKを決めきれなかったガーナが精神的に追い込まれてしまったのか、ウルグアイが精神的に最後に決められなかったというところが強く出られたのか、ウルグアイのGKがPK二本も止めて勝負あり。ウルグアイがアフリカの希望の★ブラックスターを抑えてベスト４進出となりました。
  　今回大会でPKに救われ続けてきたガーナがが最後の最後でPKに泣いたというPKだらけのガーナでしたね。

トーナメント表

ラウンド16

準々決勝

準決勝

決勝

ウルグアイ

2

大韓民国

1

ウルグアイ

1 (PK 4)

ガーナ

1 (PK 2)

アメリカ合衆国

1

ガーナ

2

ウルグアイ

–

オランダ

–

オランダ

2

スロバキア

1

オランダ

2

ブラジル

1

ブラジル

3

チリ

0

2

–

2

–

アルゼンチン

3

メキシコ

1

アルゼンチン

–

ドイツ

–

ドイツ

4

イングランド

1

4

–

4

–

3位決定戦

パラグアイ

0 (PK 5)

日本

0 (PK 3)

パラグアイ

–

3

–

スペイン

–

3

–

スペイン

1

ポルトガル

0