Etoile Sportive du Sahel VS Pachuca FIFA Club World Cup2007

1-0

　アフリカ代表でチュニジアのエトワール・サヘル/Étoile Sportive du Sahel（النـجـم الرياضي الساحلي）対北中米カリブ海代表でメキシコのパチューカ/Pachucaが準々決勝で対戦しました。

　結果はエトワールサヘルが守って守って最後の最後に隙をついたミドルが決まり先制し逃げ切ったという試合でした。試合展開的には予想通り完全にパチューカペース。支配していたのもシュート数もパチューカが実力共に上だったように感じます。しかし前半みていても何かありそうな試合で正直どちらが勝っても可笑しくない試合だなとは感じていました。サヘルは守備からカウンターというのが徹底されていて、もちろんアフリカのチームで個人技や身体能力の高さは言うまでもないのですが、やはり地域柄地中海に面していることもあるし、監督がフランス人と言うことでヨーロッパの中堅くらいの国リーグやフランスリーグのチームのようなプレースタイルだったように感じました。組織で守ってカウンターと言ったところですかね。

　対するパチューカは南米っぽさも残しつつメキシコっぽい組織、パスワークを駆使して前戦まで運ぶというstyleを貫くサッカーでしたね。ただ両方ともＪリーグでも見られそうなサッカーだなぁと感じはしましたが、そこはさておき各国、大陸によってstyleの違うサッカーを対戦させると中々面白いですね。

　そんなわけで予想を覆し勝ち上がったエトワールサヘルが準決勝で南米王者強豪のボカジュニアースと対戦することが決まりました。さすがにボカに勝つのは難しそうと思いますが、欧州対南米の図式を覆す第三の勢力はアフリカでしょうからサヘルがどういうプレーでボカを崩すのか楽しみなところです。恐らく守って守ってカウンターだとは思いますが、ボカもそうそうサヘルの情報を持っているとは思えないので奇策を行えばなんか面白いことをやってくれるのではないかと期待しています。

トーナメント表

１回戦

準々決勝

準決勝

決勝

セパハンFC

3

ワイタケレユナイテッド

1

セパハンFC

浦和レッドダイヤモンズ

ACミラン

エトワール・サヘル

1

パチューカ

0

エトワール・サヘル

３位決定戦

ボカジュニアース

　たぶん今年も決勝は欧州対南米なんでしょうね。さて、明日は浦和がセパハンと三度対戦です。それにしても日本サッカー協会はなんで開催国枠なんか作ったのでしょうか？開催国枠がなければ最初からOceania王者のワイタケレと対戦し勝てばミランだった訳なのをわざわざ難しい対戦にしたのは日本サッカー協会じゃないでしょうか？余計なことをする協会ですね。

　それにこの対戦組み合わせもなにかしら浦和をミランと戦わせたいという意図が見え見えの組み合わせですし、ちゃんとした大会に今後していくならば今大会のような組み合わせ方は辞めるべきじゃないでしょうか？７チームという中途半端なことをして開催国対オセアニアをするならUEFAカップ優勝チームを新たに追加して８チームにしてトーナメントにするか、もしくはオセアニア、UEFACUP、開催国の３チームでプレーオフを行い上位チームを本大会に出場させるとか、もしくは欧州２，南米1、アフリカ1、アジア1、北中米カリブ海1、オセアニア1、開催国枠1といった感じでもいい気がします、まぁ実際はUEFAとFIFAの間でもめそうですし、開催時期や負担を考慮するとそこまで大会を拡大させるのも微妙なことなので難しいところです。来年も日本開催ですし、その後は何処でやるか解りませんがなんとかもっと充実した良い大会にして貰いたいです。オセアニア王者だけオーストラリアがアジアへ移転したおかげでかなり実力が下の王者となってしまう状況ですし、なんとか改善して貰いたい部分ですね。