朱蒙(チュモン) 韓国ドラマ -感想-

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 韓国ドラマの「朱蒙(주몽)」を見ました。全81話の超ロング歴史創作ファンタジー大河ドラマです。
 韓国ドラマは今まで人気がありおばちゃんをきゃーきゃー言わせた「冬のソナタ」も見たけど、特にはまらず。突っ込みどころ満載だなぁという感じで見たし、さらに人気だった「チャングム」なんか見たこともない。たまにテレビでやってて偶然見たこともあるけど、ちゃんと韓国ドラマ見たのは冬ソナ以来かな?
 

どんな話?

 紀元前一世紀頃の話で朝鮮半島では伝説のような朱蒙の高句麗建国を元にしたドラマ。
 正直初めて韓国ドラマにはまってしまった。最初から最後まで全81話というとんでも無い長さのドラマですが、次回はどうなるのか?とノーカット字幕版を連続で見てしまいました。本来は全60話の話だった物を視聴率の高さから全81話に伸ばすという意味のない事をやってしまうのも韓国ドラマっぽいですが、おかげで中盤はのらりくらりとずるずるダラダラと同じような話が何回も何回も出てきて、またかよ!またヨンポとトチかよ!と言う展開が多すぎてウンザリしました。

感想

 さてさて、感想ですが上記に書いたように中盤の中だるみさえなければかなり良い作品だと思います。神話、伝説をドラマ化したと言うだけあって上手い具合に着色できることを逆手にガンガン色々突っ込みまくってはいる作品ですが、最終的には上手くまとまっているように感じます。権力争いのところや、まぁ恋愛関係もそうですが、この辺りのが無いと韓国ドラマっぽくはないですからね。でも結構面白く描かれていたのはさすがです。でも物語のKEYとなる朱蒙の成長。英雄となっていく姿を徐々に徐々に作り上げていったのは全81話というロングランだったからこそ出来たのかもしれません。よく言えばロールプレイングゲームを実写映像化したような感じですね。仲間と共に流民解放と高句麗建国を目指して戦っていくというストーリーってところでしょうか。ラスボスは漢?ってとこですかね。ゲーム好き国韓国ならではののめり込めやすそうなストーリーにしたのも成功した証拠かしら?まぁ、私もはまっちゃったたちですから偉そうなことは言えませんけどね。
 

キャラクターへの感想

 キャラクターも設定が上手く行われると思いました。各キャラの設定もそうなのですが、どうも演じている俳優を見ていると日本人で似てる人が出てきてしまう。・・・たとえば「ヨミウル神女」は萬田久子さんに見えてくるし、「ヨンタバル」は物まね芸人の神無月。ヨンタバル商団のおかまキャラ「サヨン」は元オウム真理教の上祐史浩さんに見える。一度そう感じてみてしまうとあとはもう笑えてしまうのは悲しいところだけど、そんな個性豊かなキャラ設定も楽しませてくれるところでしょうか。
 ライバルを上手く作り効果的に使っていた用にも感じます。朱蒙にライバル帯素を持って行き永遠に争わせ続けるというのも最終的にはどっちが勝つんだ?今回はどっちが勝つんだ?相手を読み合い、化かし合うというのもまたのめり込ませてくれた部分かもしれませんね。
 

物語への着色

 元の話が先ほども書きましたが高句麗建国した朱蒙(東明聖王)の誕生前から建国ちょっとまで。その伝説というか、史実としても解明されきっていないだけに着色しがいがあったようで、上手い具合に作っていたように感じました。韓国ドラマにありがちな三角関係での恋愛状態を何回も何回もしつこいくらいに色んな人たちを絡めた恋愛関係に作っている。
主な三角関係

「朱蒙-召西奴-ウテ」「朱蒙-召西奴-帯素」「朱蒙-イェソヤ-ソルタク」「朱蒙-イェソヤ-召西奴」「帯素-召西奴-ソルラン」「金蛙-王妃-柳花」「金蛙-解慕漱-柳花」「朱蒙-オイ-プヨン」「ムドク-ムゴル-ムソン」

 正直三角関係とか恋愛関係は基本となる部分だけで良かったのではないかと思うが、朱蒙-召西奴-帯素-イェソヤ-ウテの絡みと金蛙-解慕漱-柳花-王妃の絡みは結構重要に使っていたのでそれ以外は要らないんじゃねーのか?とは思ったけどその辺りは韓国ドラマという事で我慢してみました。
 

歴史?史実?創作?

 色々ウィキペディアとかで調べてみると一応朝鮮半島の三国史記百済本紀分注の別伝を元に作られているようで、それが解るのが召西奴-ウテの子供が沸流と温祚と言う設定なのは百済本紀の分注の別伝の辺りに書かれていることなのでその辺りを上手く使って人間関係を複雑化させたシナリオを作り上げたのでしょう。あとは三国史記によると本当は8兄弟で7人の兄に朱蒙が追い出され卒本に亡命するというのが三国史記には書かれているようですね。さすがに7人も兄弟間の争いがあるともっとグチャグチャになるので2人にしたんでしょうね。ヨンポは実在しないでしょう。扶余は帯素王が無くなった後その兄弟の末っ子が扶余の残党を率いてどこかにたどり着いたと有りますが、ヨンポなのかしらね。
 ドラマの独自設定という部分では卒本も5ヶ国連合体として描かれていましたね。公式にも書いてありましたがドラマ独自設定だそうで、卒本内の抗争、権力争いをさせていました。中盤から後半にかけて扶余と卒本両方で権力争いを描きまくっていたのでちょっと多いんじゃない?と感じては居ましたが、最終的に沸流と温祚が出て行く切っ掛けを作るために卒本内権力争いを入れたのでは無いかとは思います。
 

高句麗は中国?北朝鮮?韓国?

 あと歴史的というか一方的に感じる話ではあります、ふと思ったのですが、この扶余や高句麗の辺りの歴史って場所的には満州(中国東北部)やら北朝鮮当たりがほとんどで、メインは中国のような気がするんですけどね。漢は間違いなく中国ですが、扶余は満州、卒本も中国遼東半島の東側くらい?まぁ確かに一応朝鮮半島史ではある物の、ちょっと韓国目線で見過ぎている話ではありますね。結局は新羅が最終的には書いた辺りの資料が基本ではありそうなので韓国目線にはなるのでしょうけれど・・・。さらに韓国では伝説の英雄だそうで、どうしてもすごいんだぞーというのがちょっと強いようにも感じましたね。漢の側を悪役にしまくった演出は微妙ではありますね。中国-南北朝鮮間では「高句麗はどっちの歴史だ!」と外交問題化もする勢いくらいの争いの種でもあるそうで、確かに歴史を元にした基本以外はほぼ創作物のドラマなので中国側からは歴史の歪曲だと随分批判されているという話です。(参考:中文版wiki) 個人的に思うのはこの歴史はどっちの物とかではなく、中国、朝鮮半島両方にまたがっているので今現在の国に当てはめどっちの歴史だという争いはナンセンスのように感じますね。大陸の歴史でいいんじゃないでしょうかね。と第三国の私は感じますがそうもいかないのでしょうかね。
 

その後の朱蒙たち。

ドラマの後はいったいどうなったのか?という部分も調べていくと面白いです。朱蒙を切っ掛けにあの辺りの歴史を中学生依頼に調べてみようかと思ってしまいました。正直ドラマ朱蒙は確かに大河ドラマではある物の、ほぼ創作(基本は史実)のファンタジー大河ドラマなのでこのドラマでの歴史の勉強は出来ないと思いますが、これを元に調べる切っ掛けにはなりますね。
 朱蒙は40才の若さで亡くなり瑠璃が王に就く。瑠璃が王についたから沸流と温祚が南へ逃げていく。沸流と温祚の兄弟の話も有名な話で沸流が海の近くに国を作りたく思い、温祚はもっと内陸が良いと言ったそうな。そこで兄弟は別れて別々の道へ進んでいくのですが沸流の海沿いが良いというのは住んでみて初めて間違いであったと気づく(何で間違いかは知らない)が、時既に遅く失敗し後悔したまま亡くなったそうです。温祚は着実に進めていき内陸に建国したそうです。その後沸流に付いていった物たちも統合し百済になったとか。とにかく温祚は百済を建国し初代百済王となりました。
 朱蒙と帯素の争いは(高句麗と扶余/東扶余)朱蒙の死後その子孫たちが受け継ぎ朱蒙の孫である後の三代王大武神王が帯素の首を取りその帯素の末の弟か、従兄弟が残党をまとめてしばらく扶余の勢力を維持させたそうな・・・残りの扶余の残党は高句麗に投降したという。
 

高句麗、百済、新羅、〜日本

 共に繁栄した百済と高句麗は漢の後に出来た唐と手を結んだ新羅の連合軍により滅ぼされ、さらに唐を新羅が半島から追い出し百済と高句麗が滅亡し新羅が半島を統一。
 百済からは日本へと色々な方が渡ったそうで百済王と王族・貴族あわせて数万人が倭国(日本)へ亡命し日本の貴族となりました。百済王氏の氏神を祭る神社が大阪に百済王神社としてあります。さらに一説には「桓武天皇」(50代天皇/737-816)の母「高野新笠」(?〜790)は百済の武寧王(第25代王/462-523)の子孫だという(定かではなくこの様な説があると言うこと)
 さて、この朱蒙。日本で言うと源義経みたいな物でしょうか、伝説っぽく格好いい感じのヒーローで描きやすい人物ですから。ただ、義経は最後自殺という悲劇のヒーローなので同情から人気になった物語ですが、朱蒙は朝鮮半島史の中で一番領土を広げたからあのままの領土だったらというあたりで人気があるようですね。満州当たりから遼東半島、朝鮮半島の半分よりやや南側までの領土が高句麗でしたから・・・。

長すぎる朱蒙

 この81話の大河ドラマ。ぶっ続けで見ると日本のNHK大河ドラマを2年分見たくらいの量になります。NHK大河が最近は全49話で初回と最終回が60分、残りの47回が45分の合計2,235分、2年分で4,470分。約74.5時間。朱蒙は全話バラバラの分数ですがだいたい1時間5〜7分くらい?少なく見積もって各話66分と仮定すると5346分。89.1時間もあると言うことになります。こう考えるとNHK大河ドラマ2年分以上の量がある朱蒙を見るのは結構疲れますよね。計算してビックリした。私も随分長いこと見てましたよ。毎日数話ずつ何日、何週間、何ヶ月と・・・しかし長かった、けど面白かったです。
 

日本での放送

 そう言えばフジテレビの地上波放送でお盆当たりから朱蒙が日本語吹き替え版で放送され、中断され2007年9月3日からまた再開されるそうですが、1話が随分カットされていて「うわ!カットされまくり」と感じました。日本語で聞くと変な感じですね。字幕版で良かった。現在日本でノーカット字幕版を放送したのはスカパー!だけな様でフジテレビのCSも地上波も吹き替え版の編集版と言うことのようですね。ノーカット字幕版を見たい方はDVDレンタルか購入しかないみたいです。
 

三足烏

 気になったこととして1個あったのですが三足烏が朱蒙のシンボルマークとしてよく登場しましたが、高句麗の三足の鳥って鳳じゃなかったっけ?烏だっけ?三足烏、三足鳳は中国の伝説の鳥だけど、日本で有名なのはサッカー日本代表のシンボルマークの八咫烏(やたがらす/八咫烏は熊野本宮大社のだと言いますが、サッカー協会のは中国神話に出てくる三本烏を元にデザインされたそうです/詳細は知りませんがそのような説がある模様)が有名ですが、高句麗の描かれている鳥は後頭部に長い尾のような、とさかのような物があるので烏ではなく鳳凰だという話もあるので、私は三足鳳だと思っていましたが、ドラマでは三足烏になっていましたね。(社団法人 高句麗研究会)私は専門家ではないので知りませんが前述のリンク先の説明によると中国での三足烏が高句麗に入って不死鳥(鳳凰)になったと書いてありますけど、いったいどっちなのでしょうか?気になって気になってぐっすり眠れそうです。(どっちでもいいや)

好き!

 最後に、取りあえず朱蒙で惚れたのは「イェソヤ」役のソン・ジヒョ(宋智孝)さんですかね、綺麗だわ。可愛いわ。ソソノ役のハン・ヘジン(韓惠珍)さんも美人で惹かれますけど。うーんどっちも美人だ。
 

評価

 個人的「韓国 ファンタジー大河ドラマ 朱蒙」評価
☆☆☆☆星四つ!(5点満点)
 

その他情報

9/3追記
9/1のDVD発売にあわせ2日にハンヘジン、3日にソンイルグクが来日しキャンペーンを行ったようです。
 

DVD

朱蒙〔チュモン〕第二章 前編 <ノーカット完全版>
ソン・イルグク, ハン・ヘジン, キム・スンス, オ・ヨンス

朱蒙〔チュモン〕第二章 前編 <ノーカット完全版>” /></a><br /><font size=朱蒙〔チュモン〕第二章 後編(1) <ノーカット完全版>” /></a> <a rel=朱蒙〔チュモン〕第二章 後編(2) <ノーカット完全版>” /></a> <a rel=朱蒙〔チュモン〕第二章 後編(3) <ノーカット完全版>” /></a> <a rel=朱蒙〔チュモン〕最終章 前編 <ノーカット完全版>” /></a> <a rel=朱蒙〔チュモン〕最終章 前編(1) <ノーカット完全版>” /></a> <br /></font><font size=by G-Tools



 

参考リンク

ポニーキャニオンの朱蒙オフィシャルサイト
KNTV 朱蒙
ウィキペディア 朱蒙
ウィキペディア 朱蒙(中文)
ウィキペディア 高句麗/百済/新羅/三国時代/東明聖王(朱蒙)/古朝鮮/金蛙王/温祚王/瑠璃王/扶余/卒本(中国遼寧省本渓市桓仁満族自治県)
高句麗の最大領土(社団法人高句麗研究会)
 (その他の参考は本文中にリンク。)
 

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コメント

  1. プレサーチ より:

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