宮崎アニメを観に行くのはいつ以来?と言うくらい久し振りでしたが、平日休みだったので空いて居るであろうと思い映画館へ足を運びました。この映画、前々から子供向けでは無くある程度の大人をターゲットにしており、まぁ子供が見ても楽しめるようには作ってあるというように言われていた映画だったことも有り、客層は年齢層かなり幅広く感じました。子連れの親子、高校生カップル、中学生の部活帰り、老夫婦、興味を持った人たちが結構居ましたね。
宮崎アニメにファンタージ性を求めて見に行くとおそらくこれじゃ無いって思うんだと思いますが、個人的には面白く楽しめました。関東大震災、大恐慌、第一次、第二次世界大戦、終戦、出会い、恋愛、死別、人生を生きて行くには苦難、苦境色々あるがなにがどうなろうと、生きていかなければならないというメッセージ。結構宮崎アニメはある程度まで描き、観賞した人がそれぞれ答えを出す様なメッセージというか投げかけ的な作り方をするように思いますが、今回の風立ちぬもそれだと思う。ある程度人生を生き、今のこの時代だからこそ創りたくなった、訴えかけたくなったんだろうなと思う。
主人公が将来を夢見て飛行機設計士を志したり、人生に岐路で演出に使った「夢」という場面の使い方も良かった。さらにその一瞬の人物描写はやはり上手い。全てを事細かく作り込むよりも、ポイント事の人物描写でここまで奥行きを膨らませることが出来る物とは・・・。主人公とヒロインの2人の話は場面場面で涙を誘うシーンも多く話の終盤に大きな意味をもたらせてくれたし、私自身もうるっと来たのは言うまでも無い。最後のシーンはせっかくここまで2人の愛、哀を上手く描いたのだからもう少し現実的なシーンにしたら、もっと直接的な感動というか、涙腺破壊をもたらしたのかもしれないが、それをやっちゃうとそこだけが印象に残ってしまうようにも感じる。鑑賞直後はもっとダイレクトさが欲しかったと想ったが、しばらくたつと最後の場面はあんな感じで良かったのかなぁと思えましたね。戦争の話も多かったし色々配慮もあったのか直接的な零戦開発部分は触れなかったし、反戦映画の部分の多かったですね。
でも上手く創られていて非常に面白い映画でした。ただ、やはり今までのトトロやらポニョ、的な物を見たいと思うなら辞めた方が良い。ナウシカやラピュタ的でも無い。だからといって高畑監督の火垂るの墓ほど直接的でも無い。このような作品も作るんだぁと素直に感動。
ラストに・・・声優の庵野さん、最初は違和感バリバリだったが聞いている内に慣れたw
主題歌の荒井由実さんの『ひこうき雲』が素晴らしい。
オススメ度は☆3つ
絶対見なければ行けないことは無いと思う。誰にでも勧めたいわけでは無い。ただ、個人的には見られて良かったかな?
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