機動戦士ガンダムUC episode4 重力の井戸の底で -感想-

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機動戦士ガンダムUC [Mobile Suit Gundam UC] 4 [Blu-ray] 前作episode3 ラプラスの亡霊が震災1週間前の公開だったことを思い出しますが、あれから早8ヶ月が過ぎたことになります。色々ありましたが、ついにepisode4 重力の井戸の底でが劇場やPlayStation®Store、J:COMオンデマンドなど先行公開や配信が始まりましたので早速見ました!
 普通に面白かった。ep3までとはまた印象の違うep4になったのではと思う。勿論舞台が宇宙から地上と言うことになり全体の雰囲気事態が違うという点も多いが、ジオン側の暗さが更に深く入っていった感じだ。
 限られた分数の中、原作とは随分流れが変わっているらしいが、かなり上手くまとめたのでは無いかと思う。それでもやっぱりかなり詰め込んでいる印象が強く、部分部分では展開がすっ飛ぶ。前作の時も書いたが富野ガンダム慣れてると脳内補完率が高いのでさほど気になりませんけどね。
 今回一番感じたのは今までの話よりオマージュが減った点。もちろん少なからずは有りましたが、今回はアニメUCのオリジナルさが強く感じられててすごく良い印象を受けました。あんまり赤い彗星のように名台詞連発されても少しね〜。
 やはりガンダムというと戦闘シーンにどうしても注目が行きがちですが、今回は会話シーンが良かった。ジンネマンとバナージのシーンは良い感じです。
 
 やはり思うのはUC見るならZZは見ておくべきだ!と声を大にして…文字普通サイズのままにして書いておく。ΖよりZZ臭がはんぱない。


要注意:以下ネタバレを大量に含みます。

人物

 相変わらずこの作品は人物描写が面白い。絵で表情や腕の表現だけで展開させたり、心情を表すのは上手いなと思う。各キャラの掘り下げも進んんできたかんじでストーリーにさらに入り込めるようになってきました。リディの事情や、ジンネマン達の過去、マリーダの辺りも更にといった感じでした。戸惑いつつ命の恩人であるマリーダに命令を下すアルベルトも少し気になりますね。
 それにしてもミネバとリディの恋模様がやや唐突気味な感じがした、前作まででなんとなくリディがミネバに惹かれているというニュアンスはあったが・・・一気に暴発してビックリした。
 
 キャラ達も声の演技は全体的にすごかったです、流石。

  • ブライト・ノア
     逆シャアから3年後の落ち着いた印象で少し太った感じのブライトノアでした。ラーカイラムの艦長室にはアムロレイの遺影が飾ってあり、逆シャア時にハサウェイが撮影したと思われるアングルなのがまた細かい点ですね。
     今回からブライトの声になった成田剣さんの声は思った以上にすんなり受け入れられたというか、全く違和感が無い。すごい声優さんだと関心。
    劇場版ΖⅢの時の鈴置さんの声から比べるとすごい若返った印象。テレビ版Ζや逆シャアの鈴置さんの声に比べると抑揚が押さえられてて20代の若さのあるブライトから30代中盤の落ち着いた声になった印象でした。ここまで違和感なく声優交代が出来るのってすごい。誰かドラえもんに教えてあげて。
  • ロニ
     ガンダム見て泣きそうになったのは久し振りだ。ロニが最後リフレクタービットで自ら撃ったメガ粒子砲を止めようとしていた。しかし・・・ 何とも言えないこのやるせない感じがバナージを通して伝わってくる。音楽もまたそれに拍車をかけ上手い見せ方。
     彼女とバナージの関係が時間の都合かあんまり描かれていないので、もう少し何かしらあればラストがもっと・・・となったようにも思うが、それでも悲壮感が最終的には漂い印象深いキャラになりました。

テーマ

  • 家 血 親子
     それとUCのテーマのひとつだと思う「家や血のつながり、親から受け継ぎし物」がテーマとして更に濃く描かれ出した。ザビ家のミネバ、ビスト家のバナージ、マーセナス家のリディは家の真実を知り闇に落ちていき人間臭さ黒さが増して良い感じである。そして連邦への憎しみを受け継いだロナ。駒は揃ってますね。
  • 責任
     それにしても今までのガンダムとは比較的スタイルの違う主人公バナージが強く出て来た。自ら突っ込んでいって物事を動かす暑苦しい主人公かな?富野ガンダムの問題提起した後の独特感とは違いややオーソドックスに物語を回収して行っている、責任を負えというテーマによる物だろうか。あえて言うならジュドーっぽいがそれもまた違うか。姫様を好きになる点はシーブックぽいかもね。
  • 父性の物語
     相変わらず父性愛がテーマのストーリだと強く感じる。実父カーディアス→ダグザ→ジンネマンとバナージを成長させる切っ掛けに悉く年長者の男性が強く関わっている印象。富野ガンダムといえばどちらかというと母性、女性、母、命的な物が多い印象でVガンダムなどが筆頭にあげられるが、それと対極的な感じで面白い。今回のガンダムは男に育てられる主人公なのが富野作品との違いと感じる。もちろん1stのランバラルとかも男臭かったですけどね。

戦闘

 戦闘シーンも相変わらず熱い。今回のは特にジオン残党執念のジオンMS大運動会だった。下に別途記すがジュアッグ、カプール筆頭に水泳部MS達の大活躍、砂漠仕様、どこにしまってったんだ?こんなもん作ったのか?と言うような微妙なMSV達が登場して(゜Д゜)え?となるが、哀愁漂うあのジオン臭い流線型ボディに時の涙を見る。
 連邦もラーカイラムや地球で落ち鎮座するように山肌と一体となる0080に登場したグレイファントム同型艦にもビックリした。リガズイに感動したが、ジム、ネモ系が活躍するし所謂雑魚キャラ達がいっぱいな展開が最高だった。しかしそんな美味しい所を全部持っていくバイアランもまたまさか!の機体であった。そういえばビームジャベリンに感動。確かこの武器は1stテレビ版にしか登場しないかなりマイナーな武器だったはず。後は水中戦の潜水艦時の戦闘描写が福井晴敏っぽさが少しうかがえました。

MS 戦艦

一瞬でも確認できた登場兵器 系統で紹介します。

  • ジオン、アクシズ、ネオジオン、袖付き系
    • 飛行系:偵察機ルッグン、ドダイYS
    • 水泳部:ズゴック、ゾゴック、ジュアッグ、ザクマリナー、カプール、ゼ・ズール
    • 砂漠仕様:ディザートザク、デザートゲルググ、ドムトローペン、ドワッジ、
    • 他:ガルスK、ザクⅠスナイパー、ザクキャノン、ザクタンク、グフ重装甲型、イフリートシュナイド、量産型キュベレイ、ジャンブロ
    • ティターンズ系:マラサイ
  • 連邦、ロンドベル系
    • 飛行系:サブフライトシステム(ゲターだかベースジャバーだかドダイだか・・・解らない(´・ω・`))
    • 戦艦:ラーカイラム、グレイファントム
    • 量産期系:ジムⅡ、ジムⅢ、ネモ、ネモⅢ、アクアジム、ガンキャノンディテクター、ジェスタ
    • 他:リガズィ、デルタプラス
    • ティターンズ系:バイアランカスタム
  • アナハイム:ユニコーン、バンシィ

 ジャンブロに関してはでかすぎると思ったが、水中時の形態を見ると1stのビグロや0083のヴァルヴァロからの進化発展系の機体なんだなと解る。最終的には化け物ゾイドになっちゃうのかと・・・。大怪獣エビラが町に攻め込んできたのをコロニー星雲から来たウルトラのユニコーンが・・・・

オマージュ

ガンダムUCで多い過去作品のオマージュ的な部分が今回は今までよりも少なめに感じました。それでもとトリントン基地襲撃は1stのマッドアングラー隊のベルファスト襲撃や0080のサイクロプス隊の連邦北極基地襲撃を思い出させますね。
それとこれはジオン残党がテーマなので仕方ないが、地球に残った旧ジオン残党の描写は0083の2号機を逃がす打ち上げシーンでの地上残党軍や、ΖΖの青の部隊編、タグの復讐をするマサイのゲルググ編等を思い出す。それにしても地上に残った旧ジオン残党は0083、ZZであれだけ出て来たのにまだまだ居る物なのですね。フォーミュラーな時代まで行くと火星独立ジオン軍なんても出てくるしどんだけ居るのでしょうかね。きりが無いジオン軍。
 オマージュでは無いけど旧作の水泳部がいっぱい出るのを見るとZZのタイガーバウムコロニーのスタンパの辺りの話を思い出します。ジュドーがズゴックに乗りハマーンが駆るアッガイとの肉弾戦は面白い話でした。

ジオン

 徐々に一枚岩では無いジオンを臭わせている。ep2でも語られていたが、ネオジオン残党と旧ネオジオン残党の関係。ザビ派とダイクン派、旧公国軍+アクシズ系ネオジオンエンブレムと逆シャアネオジオンのエンブレム、宇宙残党軍と地球残党軍。
 ガンダムの話では毎回毎回どこかの勢力が2つに分かれたりしますからね、気になるところです。ギレンとキシリアだったり、連邦内のエウーゴとティターンズ、ハマーン派とグレミー派気になるところですね。公国と共和国とかね・・・。

いろいろ

  1. そういえば、ジャンブロが最後侵攻してる町ってオーストラリア?トリントン基地とかコロニー落としの跡地とかその辺りだったともうんだけど、ユニコーンと戦ってる場面がどう見ても日本の町並みにしか見えないのだが。あれは場所はどの辺りの設定だったんだ?
  2.  後はやはり小説原作でアニメ化なので描き切れていない宇宙世紀ガンダムを見たことが無くて小説も未読だと意味不明な点が多いところか。リディの家のことはアニメだけだと全く解らない。でもこの手の解らない部分って宇宙世紀ガンダムのいつものことのような気がしてさほど重要じゃ無いとも思う。例えばZZのグレーミートトが実はギレンザビの血筋(数説有り:実子、試験管ベイビー、クローン、プルと異母兄妹 / プルはギレンの試験管ベイビー、プルシリーズはそれのクローン)の部分とかは全く描かれてないし、Zのシャアとハマーンの関係だってアニメだけじゃ全く何だか解らない物でしたからね。Zではエマとレコアがコロッと寝返るし、F91ではアンナマリーが急に寝返る。それと同じような認識ですかね。このぶっ飛んだ感じがガンダムだ的な感じで。
  3. 何故急にバイアランが大活躍するのか?→それはep1のスタークジェガンと同じじゃないかしら?

機動戦士ガンダムUC episode5『黒いユニコーン」2012年5月公開

 そしてついにバンシィが、黒いユニコーンが登場しましたね。黒いガンダムと言えば黒と紫のティターンズカラーのMKⅡを思い出しますが、黒に金色とか悪役臭がはんぱないですね。次回楽しみです。
 Episode5『黒いユニコーン」は半年後の2012年5月予定です。黒いユニコーン『バンシィ』の他、アッシマーの後継機『アンクシャ』、ハンマハンマ+ズール系の『ローゼン・ズール』そしてガルダ級も登場予定です。楽しみですね!

音楽

iconicon 相変わらず宇宙世紀の重厚感、暗さを表現しているいい塩梅の楽曲達。
機動戦士ガンダムUC オリジナルサウンドトラック – 澤野弘之

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Blu-ray

 一応ブルーレイ購入。限定版のフィルムは赤い彗星と金魚の糞でした〜。

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