私は以前にも記事にしたようにアメリカのテレビドラマが大好きである。最近は日本テレビで放送中のプリズンブレイクを録画して見ているのだけれども、他にも面白かったドラマがあり全部見終わったのでそれの感想でも書こうかと思う。
そのドラマはHEROES / ヒーローズ だ。
HEROESとは?
HEROES / ヒーローズ は昨年度アメリカで始まったドラマの中では一番成功したという話の作品で、中々面白かった。
内容としては簡単に言うとアメリカ人が好きそうな特殊能力を持ったスペシャルな人たちがニューヨークでの核爆発を力を合わせて阻止するという物。もっと簡単に言うと2001年頃に人気のあったアメリカドラマの「ダーク・エンジェル 」や映画「ファンタスティック・フォー・シリーズ」の様な物だ。この2作品は共にジェシカアルバの代表作となった作品だが、本当にこの2つを足したような内容である。ただ、この2つの作品の場合は宇宙線の影響で特殊能力を授かったり、国の機関により改造された改造人間であったりしたわけだ。そこで、今回のHEROESはまた違っていて、HEROESは遺伝子レベルで人とは違い、それは生まれつき遺伝により力を受け継いだりしたものなので人為的な物では無いのである。ただ、設定が違うだけであり、やはり比較的同系統の作品といえるのではないだろうか。
見所は?
面白い所はどんどん見ていく内に誰が味方で誰が敵なのかが解らなくなっていく。よくある力を持ったスペシャルな人たちが集まって悪を倒す。と言うような乗りではなく、各力を持った個人たちがそれぞれ個人個人で動き自分の役割、仕事をこなしていく結果、最終的に同じ目的にたどり着き、結果的には協力していたという感じで話は進んでいくのである。そこがサスペンス的であり、推理小説的な部分も入っていて同系統作品であるダークエンジェルとは似ているのかもしれないがファンタスティック4などとは比べるまでもなくHEROESの方が出来が良いし、面白い。
日本
ただ、この作品異常なまでに日本を意識している。ストーリーの主要なヶ所が日本というキーワードや場所が結構関わっているのである。それは日本人としては嬉しいことではあるのだけれども、いかんともしがたい、よくアメリカが作る日本的な物が映画に登場すると思うが、その大半が「なんだこりゃ!」である。その通りでこの作品に登場する日本人や日本のシーン、日本語、その他日本を意識した部分は悲惨きわまりない。
たとえば主要キャラクターであるヒロ・ナカムラを演じているマシ・オカ氏の喋る日本語は取りあえず日本人が聞いてもおかしくないし、90%程度のネイティブな日本語だ(若干英語訛りはある)。問題はその友達アンドウ・マサハシだ。名前からしておかしい。アンドウマサハシ?マサハシ?マサシでもマサハルでもなくマサハシと言うあり得ない名前。それに日本語がおかしい。正直ほとんど日本人が聞くと何喋っているのかさっぱり解らない日本語である。そもそも日系人?日系でもないだろこの顔は!韓国系か中国系の顔立ちじゃないか?と気になって役者名を調べたら案の定 「 James Kyson Lee 」という韓国系アメリカ人の方でした。日本語喋れないんじゃないか!正直彼の話す日本語は字幕か吹き替えをしないと意味わかりません。キャスティングするとき日本人スタッフ居ないのか?コリャに日本人が普通に耳にしてもさっぱり理解できない発音ですよ。ほんと、韓国系の人が喋る日本語訛りのものすごい強い奴って言う感じかな?彼の日本語には参った。
さらに、ヒロの父親と姉が出てくるのだが、姉は台詞がおかしいだけで他は普通の日本語だと思う。台詞回しは脚本に問題ある。だが、父親の日本語はこれまたあり得ない。日系二世だか、三世の方が演じているので仕方ないとはいえやはりネイティブなJapaneseの発音とはほど遠く残念でならない。というか日本語の台詞の部分は総じて演技をしているとは思えない全部棒読みなのだ、これはヒロ役のマシオカ氏も同様で日本で放送されるときには彼らの部分全て吹き替えにするべきだと思う。
さらにさらに、日本のシーンはおかしい。あり得ないような飲み屋街。上からのれんが下がっていて「そば」「居酒屋」と垂れ幕のように上から垂れ下がっている。この景色じゃ中国の飲み屋街じゃないか!と思わせる日本では見たことのない飲み屋街。それにヒロが日本刀で戦うようなのも有るんだけど、なんで武士道を無理矢理使ったのか?はっきり言ってアメリカ人が日本っぽさを感じられるような演出をしたであろうなのが見え見えなのだがそんな変な演出は要らないだろうと感じました。
総じてこの作品の日本に関する部分は最悪きわまりない。一番最悪なのはニューヨークでの核爆発を止めるという物だが、いちいちヒロシマでは何名が死んだとか、ヒロシマではヒロシマではと・・・。さらにその唯一に被爆国の日本人が自ら核爆発を止める的な描写も見られた。これは自爆テロをアラブ系の人種の人がアメリカでそれを阻止するとか言うような物と同じであるし、そんな演出を考えるのはアメリカ人くらいな物である。なんか無理矢理日本を意識し、日本の重要な物敵に扱うのは嬉しいことではあるのだけれども、その演出や全て、もう全てが可笑しいのが残念でならない。スポンサーが日産なのか?と日産車を連呼する場面で「だからか」と感じましたけど、どうなのでしょうかね。調べたらメインスポンサーが日産でした。(^^ゞ
しかし、全体通してのストーリーは面白く、ここ数年のアメリカドラマとしては文句なしに面白いとは言える。もちろん前述のように日本の部分さえなければ最高だったのではないだろうか。
SF作品なだけ有り、CGはお金がかかっている。映像の中に合成やCGがふんだんに使われていて正直映画であっても可笑しくないように素晴らしい。そこはさすが日本とは違いテレビドラマにかける金額も桁が違うのであろう。正直日本のドラマは最近駄作しかないからね。
能力
持ってるパワーもこれまた面白い。未来を絵に描ける力、空を飛べる力、透明になれる力、タイムトラベル&瞬間移動の出来る力、超回復能力、自らが核爆発する力、読心力、相手の力をコピーする力、相手から力を貰う力、壁をすり抜ける力、二重人格、電子回路を意のままに出来る力、ヒーリング能力、炎を操る力、金属を水に変える力、等など、今まではそうそう無かったような面白いパワーを設定しているのもあるのです。自らが核爆発する力が原因で核爆発がニューヨークで起こってしまうのを止めるのが目的ですが、最終回はほんと、どうなるんだ?誰が爆発するんだ?だれが倒すんだ?と疑問だらけで最後まではらはらな展開でありドラマに入り込ませてくれるSFドラマではあります。
オススメ?
オススメなドラマであり、見て損はないと思う。前述の通り日本的な部分はもうアメリカ人が作ったと言うことで仕方がないのであろうが、見て本当に損は無し、かなり面白い作品にはなっている。ただ、グロテスクな演出も多々あり血だらけグチャグチャともなるのでそう言うのが苦手な方は一応辞めた方が良いのかもしれないですね。
Season2
日本では9/29からSuper! dramaTVで放送が開始され、アメリカでは人気のためseason2がこの秋から放送開始されるようです。
Season1の最後でまた日本のなんちゃって戦国時代へ続く様な描写が見られていましたが・・・またおかしな事になりそうですね。Season2では、新たに日本人の女優が参加されるようで、今回はあの昔テレビによく出ていたアイドル「田村英里子」さんが主要メンバーとして登場するようです。彼女の場合は今アメリカで色々活動されているようですので英語はもちろん、やっとこれでネイティブな日本語が聞けるのかと思います。ただ、某自分の下半身ネタ暴露女優のように何故かアメリカ訛りの入った日本語になっていないことを祈ります。(あり得ないか(^^))役はヒロ・ナカムラの相手役と言うことです。
iTunes
ちなみにAppleのiTunes米国でこの番組が購入できます。ただ、英語だけど・・・。
キャラクター
- クレア・ベネット(Claire Bennet) :Hayden Panettiere ヘイデン・パネッティーア
- ミスター・ベネット(ノア・ベネット)(Noah Bennet) :Jack Coleman ジャック・コールマン
- シモーヌ・デヴォー(Simone Deveaux) :Tawny Cypress トーニー・サイプレス
- DL・ホーキンス(D.L. Hawkins) :Leonard Roberts レナード・ロバーツ
- アイザック・メンデス(Isaac Mendez) :Santiago Cabrera サンティアゴ・カブレラ
- ヒロ・ナカムラ(Hiro Nakamura) :Masi Oka マシ・オカ
- マット・パークマン(Matt Parkman) :Greg Grunberg グレッグ・グランバーグ
- ピーター・ペトレリ(Peter Petrelli) :Milo Ventimiglia マイロ・ヴィンティミリア
- ネイサン・ペトレリ(Nathan Petrelli) :Adrian Pasdar エイドリアン・パスダー
- ニキ・サンダース(Niki Sanders) :Ali Larter アリ・ラーター
- マイカ・サンダース(Micah Sanders):Noah Gray-Cabey ノア・グレイ-ケイビー
- モヒンダー・スレシュ(Mohinder Suresh) :Sendhil Ramamurthy センディル・ラママーシー
- サイラー(Sylar):Zachary Quinto ザッカリー・クイント
その他のキャラクター
- Lyle Bennet ライル・ベネット ( Randall Bentley )
- Sandra Bennet サンドラ・ベネット ( Ashley Crow )
- Charles Deveraux チャールズ・デヴォー ( Richard Roundtree ):シモーネの父
- Meredith Gordon メレディス・ゴードン ( Jessalyn Gilsig )
- Audrey Hanson オードリー・ハンソン ( Clea Duvall )
- Paulette Hawkins ポーレット・ホーキンス ( Tina Lifford )
- Mr. Linderman リンダーマン ( Malcolm McDowell )
- Eden McCain イーデン・マケイン ( Nora Zehetner )
- Ando Masahashi アンドウ・マサハシ ( James Kyson Lee )
- Brody Mitchum ブローディ・ミッチャム ( Matt Lanter )
- Kaito Nakamura カイト・ナカムラ ( George Takei )
- Kimiko Nakamura キミコ・ナカムラ ( Saemi Nakamura:中村佐恵美 )
- Janice Parkman ジャニス・パークマン ( Elizabeth Lackey )
- Angela Petrelli アンジェラ・ペトレッリ ( Cristine Rose )
- Heidi Petrelli ハイディ・ペトレッリ ( Rena Sofer )
- Ted (Theodore) Sprague テッド(セオドア)・スプレーグ ( Matthew John Armstrong )
- Molly Walker モリー・ウォーカー ( Adair Tishler )
- Jackie Wilcox ジャッキー・ウィルコックス ( Danielle Savre )
- Candice Wilmer キャンディス・ウィルマー ( Missy Peregrym )
- Zachary (Zach) ザカリー(ザック)( Thomas Dekker )
YouTube
ちなみにYouTubeで番宣しています。(米NBC公式)
http://www.youtube.com/watch?v=MBwEd_g62Hk(現在公開していないみたいです。2008年5月現在)
さらに、パロディがあって笑った。
個人的評価
個人的評価(☆5つ満点)
☆☆☆☆(☆×4)
リンク
HEROES(Super! dramaTV)
NBC公式(英語)
DVDリリース
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Season2の感想は?
Season2を見終えた。そのエントリーはこちら。
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