Japan VS Australia Final AsiaCup 2011

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1-0
 ついにアジアカップ2011決勝戦。相手は何度も悔しい思いをさせられている豪州。相手の監督はあの浦和レッドダイヤモンズをACL優勝させたドイツ人オジェック。日本サッカーをきっちり知り尽くしている手強い監督である。
始まる前は日本が俊敏性を生かして相手の懐に入ったり結構日本に有利じゃないか?と思っていたが試合が始まるとその考えは全くなくなった。日本のウイークポイントを的確に突いてくるオーストラリア。体の強さや高さで劣る日本にロングボールをガンガン蹴ってきて前線で競り落としたところを別の選手が狙う。これを徹底してきた。これをずっとやられると日本としては厳しい、2006年のワールドカップで悪夢の9分間の時と同じようだ、正直開始からパワープレーをやられて居るような感じ。試合中盤以降日本も何とか防いでカウンターやチャンスを少しづつ作れるようにはなったが、それでもオーストラリアの圧力は日本の最終ラインを苦しめ続けていました。
 香川の変わりの初先発だった藤本がなかなか悪くはないが試合感の問題があったようで試合に入り切れていなく若干ミスも目立ちはじめたところで守備の高さ対策も含め藤本から岩政へ交代。CBに高さのある岩政、左サイドバックに今野、左サイドハーフに長友を上げるという必殺の長友システム。これ・・・東京の試合を見続けてきて思うが城福東京采配で幾度となく見てきたゴリラ上げ!これは左サイドを青赤魂が揃っているのを見ると嬉しい限り。
 そんな采配が機能し後半途中からはかなり長友が左を制圧し、そこからチャンスも生まれ岡崎の惜しいヘディングシーンなど数少ない日本のチャンスが左サイドを中心に作れるようになってきたのが大きい。対する右サイドはセンタリングがことごとく相手SBに防ぎあてられ良いセンタリングがほとんど上げられない状況だったので、日本のチャンスは左が中心になるしかなかったというのもある。そして0-0のまま2試合連続となる延長戦へ。
 延長後半これまで1トップで体を張り、疲れの見える前田から初戦の出来がいまいちでそれ以来出番の無かった青赤ユース出身、柏、広島で活躍しているチュンソンが投入される。そして延長後半の疲労もピークであろう時間で左サイドをしつこく諦めずに挑戦し崩し縦へ鋭く突破した長友からの左足でのセンタリングが中でドフリーのチュンソンへ、そしてチュンソンが間違いなく簡単ではないボレーシュートを左足一閃!なんとも一発のチャンスを物にして相手ゴールネットを揺らした。その後はオーストラリアに深く押しこまれるシーンが続くが最後までゴールを守りきり日本がアジアカップ2大会降り通算4度目となる栄冠を手にした。

 素晴らしい試合だった、あれだけフィジカルを武器に押しこまれ幾度となくピンチを防いで数少ないチャンスを物にし勝利したこの決勝戦はチーム総合力で勝ったというにふさわしい試合だ、チーム力が凄い。この決勝戦だけではなく今大会通して一人のスーパースターじゃなく、色々なところで書かれたり言われたりしているが交代選手が仕事をしているところが大きい。短期決戦の大会で控え選手がきっちり結果を残す。強いチームの証です。
 それにやはりザッケローニ監督は試合を見る力、選手交代の采配が的確だった。確かに韓国戦での采配は誰の目にも守備に入るには早すぎたと思われ、その結果途中交代選手の安易なファールから延長後半ロスタイムに追いつかれるという失態だったがそれ以外は流石の采配だ。決勝の長友前采配は城福監督で見慣れてたから驚きはなかったが、それをどの時間帯で誰を入れどこをいじるのかというタイミングなどは凄い。後半開始からではなく後半途中からという形で相手の流れを切っていたし、延長のチュンソン投入のタイミングもそうだ。それ以外の試合でも途中投入の伊野波、細貝、岡崎、など誰が入っても素晴らしい活躍をしてくれた。
 色々個性の強い今の代表メンバーを統率してる監督は流石伊達にミラン、インテル、ユベントスの監督経験していないなと感じる。ここ長い間タイトルや何かしらの結果から遠ざかり既に過去の監督と揶揄されていたザッケローニだがそれでも直前までユベントスで監督をやっていただけ有るのだろう。サッカーをよく知り研究しスタッフの意見を訊きその手腕を発揮する。伊達にビッククラブの監督やってないなと感じる。もちろん今回の招集メンバーを見ると誰の目にも攻撃の選手の駒が少なく不安視された部分がウイークポイントとはなっていたし、前述の通り韓国戦での事もあるけれど、最終的に優勝という結果をもたらしたこの功績はジーコ監督時代の2004年のアジアカップ制覇より、開催国カタール、韓国、豪州を破って優勝した今大会の方が本田選手が言うように価値のある物にだと素直に思います。 そういえば日韓がサッカーではライバルと言われているようにサッカーでは同じようにイタリアとドイツもライバルと言われていたはず。今回の監督対決はイタリア人対ドイツ人だった訳ですが、そちらも見事イタリア人ザッケローニの勝利!となりました。
 この選手達は元々それなりのポテンシャルをもった選手達だが、今までの日本代表になかった一体感が物凄く見ていて感じる。2004年のアジアカップ優勝の時も国内組中心だったことも有り一体感はあったが、海外組VS国内組のくだらない分裂騒動もあったり、昔の「柳沢の代表招集期間中の梨花連れ込み事件」以来のピンクな事件「小笠原達のキャバクラ事件」や「俊輔と本田のフリーキック譲らない対決」とサポーターをがっかりさせるような分裂騒動もなく、本当に一体感のある素晴らしいチームだったと思う。これは監督の采配が結果に繋がったという力も勿論あるだろうが、2010年南アWorld Cupでの経験が基礎にあるというのが本当に大きい。
 本当に優勝おめでとう!ありがとう!日本代表全選手+監督、コーチ、スタッフ&全所属チーム!
まだまだオセアニアにアジアカップは渡さないぜ!
 最後に感じたのは。青赤臭の強い代表だなぁ・・・

  • 現FC東京:今野、権田
  • 青赤所属でレンタル中:長友
  • 元FC東京所属:伊野波、李
  • 元FC東京強化指定選手:岩政

ああ楽しい。\(^O^)/
 あと、個人的にMVPは本田でも良いが、見た目で活躍したのは長友だったように思うし、精神的には04年大会優勝経験者の遠藤がピッチ上にいたのも大きかったように思います。全戦フル出場の今野も推したいけど、本当全員MVPで!
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