今日から全国で成人識別たばこ自動販売機のためのICカード「taspo(タスポ)」の申し込み受付が開始されました。既に先行して昨年12月から受け付けている地域もありますが、そこはtaspo導入が早い地域で、ほとんどの地域は本日2/1からの受付のようです。公式サイトは何故かいつもserverダウン気味ですが、色々な方が見ているのかしら?
taspoの申し込みは煙草販売店店頭の申込用紙や公式サイトから申込用紙のpdfをダウンロードし記入して身分証明書のコピーとパスポートサイズの顔写真を同封して郵送。だいたい2週間前後でtaspoが送付されるらしいです。
申込用紙とtaspoCardはこんな感じ。
それにしてもこの成人認証という意味での煙草購入Card、果たしてどの程度効果があるのか?元々は未成年者の喫煙率を下げたいのが主目的ではあるのですが、親が喫煙者で親から借りるなり無断で持ち出すなりすれば未成年者でも容易に自販機による購入は出来るわけですし、以前世間を騒がせたオヤジ狩りによって強奪。強盗で手に入れる、などなど手に入れようと必死になればどのようにでもなる仕様なので若干心配ではあります。数年前に先行試験導入(鹿児島県種子島など)された地域では初年度の未成年喫煙率が下がったけど2年目以降はまた上がったと言うような話もちらほら、その辺りは心配です。それにカードを貸したりすることに対して罰則もなく、たとえばバイト先の大学生が高校生に煙草買ってきてと本人は頼んだつもりが頼まれた方はここぞとばかり自分の煙草も買う。こんな流れは良く有るであろうし、簡単に想像できる。未成年者に喫煙させたくないのであればもっと厳重な物にした方が良いのではと思う。是が非でも喫煙したいひとはどの様に手続きが面倒でもtaspoを申し込むだろうし、未成年なら手に入れる方法を探すはず。いっそのこと
ここまで身分証明書や顔写真を必須にするならば指紋認証などもっと本人確認が厳格になる生体認証を入れるべきではないのかな?
このCardは電子マネーでの購入も出来ます。そのまえにtaspoを所持するためには身分証も必要と言うことですし、通信インフラはNTTドコモのFOMAを使用しています。犯罪者に喫煙者が多いという様なデータもあるそうでtaspoによる購入によって例えば逃走中の犯罪者がどこで煙草を購入したかの場所特定に利用される可能性が示唆されていますね。
さらには昨今の世の中非喫煙者至上主義となっていますし、喫煙者の証明書と裏を返せばなるtaspo、将来的には何かしら「あなたは喫煙者」「以前煙草を吸っていた」と烙印を押されるようなカードになる可能性も少なからずあるわけで、特に吸いもしない人がおもしろ半分に申し込みはしない方が良いという意見も目にします。考えを極端にすれば喫煙者、喫煙履歴があるから生命保険が高くなるとか、拒否されるとか、何かしらのペナルティーがつけられたら恐いですね。
taspoの可能性を考えれば上記のようなことも可能性は少ないけど完全に否定は出来ない可能性です。
ちなみに私は現在禁煙中。先月中旬より禁煙開始して約3週間。一応無事に禁煙できています。一本も吸っていません!そんな私はおもしろ半分にtaspo申し込むか考え中。禁煙しているから所持しない方が誘惑も少なく煙草をつい購入してしまうと言うリスクも減るため所持しない方が良いんだろうなぁ。でもちょっと欲しい(;^_^A アセアセ…
taspo導入時期
エリア | 対象都道府県 | 申込開始 | 稼動開始 |
---|---|---|---|
パイロットエリア | 宮崎県 鹿児島県 | 2007年12月 | 2008年3月 |
第1次エリア | 北海道 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県 香川県 徳島県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 大分県 熊本県 |
2008年2月 | 2008年5月 |
第2次エリア | 新潟県 長野県 富山県 石川県 福井県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 奈良県 兵庫県 和歌山県 |
2008年2月 | 2008年6月 |
第3次エリア | 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 埼玉県 千葉県 東京都 沖縄県 *神奈川県(2007年12月に申込開始し、2008年7月に稼働開始する。) |
2008年2月 | 2008年7月 |
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