『機動戦士ガンダムUC episode6 宇宙と地球と』が前作ep5より約10ヶ月の月日が流れ、やっとの劇場公開、配信となりました。もちろん毎回劇場に見に行ってるので今回も行ってきましたが、話数が進むにつれてチケット争奪戦が激しくなっている気がします・・・。
前作黒いユニコーンは劇場鑑賞時、個人的にはあまり入り込めずにいました。ブライトのキャラに若干違和感を覚えたためですが・・・さて、今回のepisodeはどの様な作品なのか楽しみです。以下ネタバレが若干含まれるので注意して下さい。
OVAだからこその政治色
劇場で観賞した感想としては、前作に比べ随分作品に入り込めたし、楽しめました。今回のepisodeは今までのより戦闘シーンより人間ドラマ的な方に重点が置かれていました。バナージとオードリー、フロンタルとミネバ、相容れない連邦とジオン、マリーダとジンネマン、アンジェロについて等多種多様の関係を短時間に濃縮した今回の作品はかなり好印象。全エピソード中でもかなり重要な位置づけのエピソードになったのでは?と感じる。他のテレビ作品のガンダムではどうしても視聴者層の範囲が広く、ここまでしっかり政治的な話を描くのは難しいだろうし、その会話を成立させるのは難しかっただろう。テレビ放映の作品では軽く触れて後は設定がありますよ的な状態でしかなかった。OVAだからこそテレビ作品では語り付くしにくい部分をこってりやってくれたと思う。ネェルアーガマブリッジ内でのフロンタル、ミネバ、オットー艦長によるラプラスの箱奪取の目的について語る部分、これはepisode2の時にも棄民政策について語っていたけど、それと同じようにジックリしっかりと宇宙世紀世界観だからこその作り込まれた設定が有った上でのフロンタルの目的を語るやりとりは今回のエピソードの重要な部分だと思う。UCだからこそ出来た部分で、宇宙世紀ファンとしては嬉しい限りであるし、描いて欲しかった部分である。episode2同様重要な部分となったと思う。ただ、このUCから宇宙世紀ものガンダムを見た方にはこの細かな設定のせいで敷居が高くなっているような気もしますが、ターゲットが宇宙世紀ガンダムファンだから仕方ないのでしょうかね。個人的には大歓迎ですけどね。
キャラクター
政治的な部分ももちろんだが、今回もキャラが際立っていた。ミネバのシャアやフロンタルに対する想いを今までは無かったミネバの感情を感じたし、ジオンのミネバという位置づけを正装軍服の姿もまたそのシーンを際立たせたと思う。ただ、ちょっとジンネマンのMSデッキでのシーンは自分の娘についてを重ねすぎでは?と感じたが、マリーダに対する想いの強さを表現したかったのだろうか?もう少し写真チラ見くらいでも良かったんでは無いかしら?同じくMSデッキのシーンでアンジェロも素晴らしかった。バナージ、アンジェロ、マリーダがサイコフレームで繋がりかけたが、マリーダとバナージの時とは違いそのわかり合えるはずだった状態をフロンタルにより拒絶したようなシーン。サイコフレームによる干渉?を拒否した様なところもマリーダとの対比として興味深く感じました。
ただ、ちょっと絵に違和感が感じたシーンがあった、ネェルアーガマ内のロンドベル機関長がドア前で座り込みを行った、ネオジオンとのいざこざのシーンは絵が変。雑というか、絵が下手というか・・・。あまりにも酷いパートとなってしまいましたね。ちょっと他の絵と違っていて変な感じ、雰囲気が違うというか。キャラの絵が違うし、動きもおかしい、表情も硬くキャラが死んでいるように感じた。せっかくこの長い製作期間、今までの生きたキャラが・・・・ちょっとというかかなり残念な部分。
戦闘
今回は戦闘シーンは冒頭のゼネラルレビル戦、ネェルアーガマMSデッキ内、ラストくらいだがその少ない中にインパクトのある描写、素晴らしかった。冒頭では珍しいビーム撹乱膜の描写が印象的。MSデッキ内の戦闘はボロボロのクシャトリアとローゼンズール、ユニコーンの狭い中でのやり合いが素晴らしい。そしてなんといってもラスト!リディが駆るバンシィ・ノルンVSバナージのユニコーンの戦闘になったとたんのエンディング・・・もう!最高!エンディングソングも素晴らしい。
次回episode7は来春!待ち遠しいですね。
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機動戦士ガンダムUC オリジナルサウンドトラック 3 – 澤野弘之
RE:I AM – EP – Aimer(エメ)
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