昨晩から今朝にかけてやって来ました。そう「台風9号」です。昨夜2時頃神奈川県に上陸し、そのまま北上。東京は町田市から八王子〜青梅と抜け埼玉へと北上していきました。そんなわけで我が家も暴風域のまっただ中に入っていたわけです。
思っていたより雨風はうちの周辺ではすごくなかった印象があります。そりゃ台風ですからそれなりの突風やら大雨もありましたけど、小康状態の時間帯も結構あったりしてそんなに爆発的な勢力の台風には感じませんでした。
ところがところが、油断していた。今回の台風で一番雨が降ったのが東京都の奥多摩。奥多摩と言えば奥多摩湖があるのです。奥多摩湖とは正式名称を小河内貯水池と言って多摩川をせき止めて作ったダムであり、東京渇水時の予備水源と水力発電を行っている施設なのです。そんな小河内ダムのある奥多摩に降った総雨量が約700ミリ。この雨量は9月1ヶ月分に降る雨量の約2倍。さすがにこれだけ降ると多摩川にバンバン流れてきます。
昨晩なにげに気になって多摩川の石原水位観測所の水位データや降雨量データを数時間なにげにチェックしていたら、アクセスする度にどんどん水位が上昇してました。昨晩の段階では水防団待機水位の4メートル前後だったのが、今朝少し早起きしてチェックしたらはん濫危険水位の5.20メートル超えてるじゃないですか!ニュース見てもビックリ!あり得ない量の濁流が・・・・。
この多摩川周辺にはもう物心つく前から住んでいますが、正直多摩川はよっぽどのことがない限り氾濫はしないであろうとタカをくくっていたのは事実です。多摩川の氾濫と言えば昭和49年の狛江で家が流された映像が印象的なあのときの大氾濫くらいしか知りません(生まれる前)。それに、この辺りの多摩川は河川敷がかなり広く、サッカー場や野球場、公園等などかなり広範囲に色々な遊戯施設を設置できるほどの広さを持ってます。私も多摩川河川敷は良く行きますし、ジョギングやらウォーキングやら遊ぶのにもかなり良い場所なのです。そのくらいだだっ広い多摩川の河川敷がまさか中国の黄河のような川幅一杯の超濁流川に変わるとは・・・。びっくりした。
世田谷でも氾濫寸前まで行ったようで、避難勧告も出されていたようですね。その避難勧告が出された場所より10キロほど上流が狛江市の昭和49年に堤防決壊した場所です。たしかにあの辺りまで行くと若干多摩川は蛇行していますので氾濫しやすい場所ではありますね。もう少し上流の調布が今回ニュース映像で良く出ていましたが、調布の多摩川は比較的真っ直ぐ川の流れがなっている場所で蛇行による決壊は起こりにくそうに見えていたので「まさか!」と思いましたがやはり川幅一杯。通常の川幅の倍どころか5倍から6倍の川幅になっていたのにはビックリです。この多摩川の石原水位観測所というのは毎年調布市花火大会が行われる辺りとほとんど一緒です。あの辺りがこんなに濁流になるとは・・・・あの辺りは私が二十歳頃まで住んでいました。
ちなみに私も多摩川が氾濫したら100%水没する場所に住んでいるので他人事ではなく、今朝は「避難勧告出るなよ!」と若干オロオロしてました。
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